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2007 05,07 12:52 |
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(読売新聞より引用)
肺がん手術 「胸腔鏡」4割 「開胸」よりも痛み少なく 細心の注意を払いながら、肺がん手術を行う坪井正博さん(中央)=東京・西新宿の東京医大病院で 肺がんは、死亡者数が増加の一途をたどっており、がん死の1位にある。毎年、約6万8000人が肺がんと診断され、約6万人が亡くなっている。かかると完治が難しい「難治がん」の典型と言える。 最近は、自治体や会社単位などでの胸のエックス線やCT(コンピューター断層撮影)による検査が普及し、早期の肺がんが見つかるようになり、完治する患者も増えてきた。しかし、病気の進行が速く、発見された時には既に手遅れ、ということが多い。 肺がんは病気の進行度により1~4期に分けられるが、根治が期待できるのは、1期を中心とした早期がんに対する外科手術だ。 その手術について日本胸部外科学会は昨年10月、手術件数と死亡率(手術後30日以内に亡くなった患者の割合)が相関するとの調査結果を公表した。年間10件未満の医療機関の死亡率は1・6%で、年50~74件の0・7%の2倍以上高かった。年間の手術件数は、手術を受ける医療機関選びの指標となる。 年50件以上望ましく 読売新聞は、昨年1年間にがんなど肺の手術を50件以上実施し、社会保険事務局に届け出た医療機関238施設を対象にアンケートし、199施設から回答(回収率83・6%)を得た。 東京医大呼吸器外科講師の坪井正博さんは「未熟な医師の手術で、不用意に血管を傷つけたり、血管の縫い合わせが不十分だったりして出血し、まれに患者が亡くなることがある。病院として技量を維持するためには、週に1件、年50件以上行っていることが望ましい」と話す。 肺がん手術には、胸を10~20センチほど開き、直接、病巣を見ながら手術する従来の「開胸手術」と、近年、広がっている「胸腔鏡(きょうくうきょう)手術」の2種類ある。こちらは、直径2センチほどの穴を複数開けて挿入したカメラの画像を見ながら、別の穴から入れた手術器具で治療する。この件数も掲載した。 開胸手術は、歴史があるので手術法が確立し、開胸部が広いので、予期せぬ出血でもすぐに対応できる利点がある。一方、胸腔鏡手術は、傷が小さいので痛みが少なく、退院までの日数が短いなど回復が早い。カメラ画像を複数の医師が見ながら手術できるので見落としが少ないと言われている。 アンケートの集計によると、手術の62%が開胸で、38%が胸腔鏡だった。胸の膜などにがんが癒着して、切除しにくい時には、胸腔鏡手術では難しいなどの限界もある。医師と相談しながら治療法を選ぼう。 一覧表には、肺がんの直径が3センチ以下でリンパ節転移がない最も早期の病期1Aの5年生存率も医療機関ごとに掲げた。日本肺癌(がん)学会などによる全国調査の平均が83・3%であるのに対して、アンケート結果は96~72%と、医療機関により差があった。 ただし、同じ病期1Aでも、高齢者や肺機能が低下した喫煙者らを多く手術した医療機関では、生存率が低くなってしまうので、そのまま、病院の優劣につながる数字とは言えない。医師の説明を聞く際の一つの材料として活用してもらいたい。 入院日数にも差 手術日からの入院日数も一覧にした。入院日数は短縮する方向で進んでいるが、手術件数が少ない地方の病院が比較的長くなる傾向にあり、6~50日の差があった。 PR |
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